手を触れることに秘められた力
- 投稿日時
- 2011.05.17
セミナーに参加した時のこと、こんな話がありました。
昔ヨーロッパでたくさんの赤ちゃんが捨てられました。
その当時の大王は赤ちゃんを集め、2つのグループに分け、ある実験を行った。
●Aグループの赤ちゃんは
ミルクをあげる時、必ずスキンシップをとり
愛情とともにミルクを与えた。
●Bグループの赤ちゃんは
全くスキンシップをとることなくただただミルクを与えた。
愛情を与えて育てた子どもと、
愛情を与えず育てた子どもはどう違うのかという実験。
結果はBグループの愛情を与えずにミルクを与え続けた赤ちゃん全員が
5年以内に亡くなったとのことです。
このことからも決して人は食べ物や飲み物だけで
生きているのではないということ。
愛情によって生かされていることがわかります。
スキンシップとして
「肌」=皮膚に触れるということ・・
皮膚は、大雑把に説明すると
実は、脳や神経の一部と同じ素材(専門用語は外胚葉由来)なのです。
「皮脳同根」とも言われています。
皮膚へ触れるという行為は、心や脳や神経の活動や状態に、
少なからず影響を与えているのです。
これは皮膚を刺激することは、
脳を刺激するということと同じだという考えに基づくものです。
そして皮膚へのタッチングは
脳にも心地よさをもたらすと考えられています。
赤ちゃんの皮膚感覚については
生後すぐから働いていることはわかっています。
赤ちゃんの触覚、特に皮膚感覚は脳と直結していて
肌に触れて刺激すればするほど
脳の発達を助けることにつながります。
子どもに対するタッチケアの重要性がよくわかります。
最近CMでもよくありますが
「思いやり」は「思いやられる」ことでしか育まれません。
これを読んでくれているママやパパは存分に
子どもとの愛情あふれたスキンシップをとっている事でしょう。
女性(主に母親)と男性(主に父親)とのスキンシップの効果は
少し違うみたいなので触れておきます。
女性とのスキンシップは大切に育てられていることを実感し、
安らぎや人を信頼するということを肌で学べるものです。
一方で男性とのスキンシップは世の中に目を向け、
自立心や社会性を育てます。
最後に効果的なスキンシップ方法を紹介します
●【背中の肩甲骨内側をなでてあげる】
⇒ 整体的に不安な気持ちを静めたり、免疫、
風邪の予防に効果があるとか。
落ち込んでいるときによくその辺を触れていることが多いですよね
●【手をもむ】
⇒ 解剖学的に手の感覚皮質は脳の中でもかなりの領域を占めるらしい。
以前テレビでも「人前で上がらない方法」で人に手ももんでもらうというのがあった。
子供がなにか人前でなにかするときやメインイベントの前に握ってあげるといいかも!
●【くすぐり】
⇒ コツは押さえつけてしないこと。(あまりやりすぎると怒りだす)
整体で「くすぐり操体」というのがあり、子供の脇腹を軽くくすぐることで、
本人が体全体を動かすことで無意識に体のバランスを整えることができるらしいです
毎日のちょっとした触れ合いで子どもたちはかわります。
ハンドパワーに愛はあふれるほど込められています。
お母さんやお父さんがスキンシップも兼ねて
難しく考えずに楽しみながら取り入れてみて下さいね!
プロフィール
住所:大分市賀来4121トレステーラ賀来Ⅱ301号
電話:090-7381-0452
介護福祉士から転身、セラピストの道を歩んでいます。
ココロとカラダを統合するボディワークに興味を持ち
癒すことを追求する日々を送っています。
現役子育て中の2児の父でもあります。